G-6S1WB3J142

2022/10/04 13:01

今年7月に発売された本書、増刷で累計7万部になったというニュースが届きました。
著者の和田秀樹先生は老年精神医学の専門家ですから説得力の塊です。
すでに『80歳の壁』(幻冬舎)などのベストセラー書籍を多数刊行し、「徹子の部屋」などのメディア出演でも話題の先生。


ポイントとしてあげられているのが「前頭葉の鍛錬」。前頭葉とはおでこ側に位置する脳ですね。
一般にワーキングメモリとか黒板に例えられる前頭葉、様々な情報をここに集めてどうしたら良いか?を考える司令塔です。

さて本書にはどんなことが書いてあるのでしょうか?

人は感情から老化する
人間は、〝思わぬところ〟から、思わぬほど早い時期から老化が始まり、しかもそれを放っておくと体も見た目も老けていき、ボケまで始まってしまうので要注意です。

この〝思わぬところ〟とは「感情」です。
そして「感情の老化」とは、科学的な事象として言い換えると、「脳の前頭葉が老化する」ということです。

人間の脳はいくつかの領域に分かれており、その領域ごとに果たすべき機能が決められています。そのなかで、人間の感情をコントロールしたり、自発性や意欲、創造性などを司るのが、「前頭葉」という領域です。
前頭葉は、個人差もありますが40〜50代頃から萎縮し、目に見えるように老化し始めます。そのため前頭葉が司る感情のコントロール機能や、人の自発性・意欲、創造性が衰えてしまうのです。

自発性や意欲が減退していくような「感情の老化」を放っておくと、ボケやすくなり、体も見た目も加速度的に老け込んでいってしまいます。これが「老化は脳から始まる」、「人は感情から老化する」といわれる所以です。
しかし、このことは逆に、前頭葉の若さを保ち、「感情の老化」を防げれば、多くのボケ状態も未然に阻止できる、体や見た目の老化もストップできるということを表しています。

本書では、前頭葉の機能と、その老化を防止する「脳のアンチエイジング」法、つまり「前頭葉の鍛錬」の具体的方法を、様々な視座からご紹介しているそうです。

『医者が教える50代からはじめる老けない人の「脳の習慣」』発売日:2022年7月22日
刊行:ディスカヴァー・トゥエンティワン 仕様:携書判/192ページ 定価:1210円(税込)